つながる つなげる      ✨🌈I can fly with you🌈✨

50代、これまでとこれからを徒然に。会社員とフリーランス保育士の二刀流実践中!

運は強め?

goo blogからはてなblogにお引越しして、何を最初に投稿しようかなとあれこれ考えていましたが、連休中に見つけた虹🌈からスタートです。

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秋空と虹🌈とコスモスのコラボ。

虹を見つけると何かいい事ありそうなラッキーな気分にさせてくれます。

 

ラッキーと言えば、、、

先日手相を見てもらいました。

ちゃんと見てもらうのは初めてで、予約をしていた訳でも無く、通りがかった時にフラッと立ち寄ってみたのですが、目があったその方に「どうぞ〜」と微笑みかけられて思わず着席してしまいました。

 

その方は…まぁ素晴らしく大きな天然石のカラフルな指輪を両手にビッシリ輝かせ、千と千尋に出てくる湯婆婆を少しコンパクトに細くしたような方で、長年の功績⁈が全身から溢れ出ていました。

 

私の手相を見るなり、

「まぁ〜ハッキリした線だこと!」と言うと、繁々と両手を見比べながら、最初の鑑定を一言。

「運は強めですね」

えっ?そうなんですかね?

「両手にラッキーMがあるのよ」

 

ラッキーM?

と言うことで、私の掌にはラッキーM線という手相の世界ではポピュラーな?線が両手にあり、そこから「運は強め」を判断されているようで…

 

強運ですよ!とは言われずに、「運強め」と控えめな言い方なのがなんとも私らしい笑

いろいろ見ていただきましたが、とりあえずこれから先は特に心配いらないよと言う総括でした。

おっと、大事な事を最後に言われたのでした。

 

「あなた、85歳くらいまで仕事してるわね」

 

ひぇー!定年65歳でもお腹いっぱいなのに、さらにその先20年も…いったい何の仕事してるんでしょうね。。。

 

これまでの人生で運強めとかんじたことはないのですが、逆に運強めだからこれぐらいですんでいるのかな?とか。

何事にも感謝して、小さい事にもやった!ついてる!と思える日々にしていきたいと思います。

Round後記


まさか、人生50年の間に2回も裁判をすることになるなんて・・・
今月一つ歳を取った私、てんびん座です。そういう星の生まれなのかな…

離婚の時は、子供たちが父親に対して”憎む”という感情を持ってほしくないと思い、子供を連れて家を飛び出し、離婚しました。
できれば、人生において誰かを憎むということに無縁であってほしいと。
なのに今度は私が憎むという感情に苦しめられることになるなんて。そんな中、どうやってそこから抜け出したのか・・・私が救われた一節を紹介したいと思います。

それは、2015年フランス同時多発テロがニュースになっていた時に取り上げられたお話です。
小さい我が子を残してテロの犠牲となってしまったママ。その子のパパが手記をSNSに書いたことで私も知る事となったわけですが。。。
私もこのパパのように強くありたい、、

金曜の夜、君たちはぼくにとってかけがえのない人の命を奪った。彼女はぼくの最愛の妻であり、息子の母親だった。

だが、ぼくは君たちを憎まないことにした。

君たちが誰か知らないし、知りたくもない。君たちの魂は死んでいる。

君たちは、神の名において無差別に人を殺したが、もし神が自らの姿に似せて人間を作ったのだとしたら、妻の体に撃ち込まれた銃弾のひとつひとつが神の心の傷になっているだろう。

だから、決して君たちに憎しみという“贈り物”をあげることはない。

君たちの望み通りに怒りで応じることは、君たちと同じ無知に屈することになる。君たちは、ぼくが恐怖におののき、隣人に疑いの目を向け、安全のために自由を犠牲にすることを望んでいるのだろう。

だが君たちの負けだ。ぼくは変わらない。

今朝、妻に会った。何日も待ち続けた末に。

彼女は金曜の夜に家を出たときのままで、そして12年以上も前にぼくが恋に落ちたときと同じように美しかった。
もちろん、ぼくは悲しみに打ちのめされている。君たちの小さな勝利を認めよう。でもそれは長くは続かない。
妻はいつもぼくたちとともにあり、再びめぐり会うだろう。君たちが決してたどり着けない自由な魂の天国で。

ぼくと息子は2人になったが、世界中の軍隊よりも強い。そしてこれ以上、君たちのために割く時間はない。
昼寝から目覚めたメルヴィルのところに行かなければいけない。

彼は生後17ヵ月で、いつものようにおやつを食べて、いつものようにぼくと遊ぶ。そして幼い彼の人生が幸せで自由であり続けることが君たちを辱めるだろう。

君たちは、彼の憎しみを勝ち取ることもないのだから。

 彼はその後、これは自己防衛だったと話しています。

「ぼくが手紙を書いたのは、自己防衛でもありました。誰しも、耐えられないような恐怖を体験した後に暗闇に閉じ込められたら、自分自身のなかに何かしらの“光”を見出さなければやっていけないものです。ぼくは本能的に憎しみと決別し、未来に向き合うことを選んだのでしょう」

憎しみからの決別。
私も、憎しみから解放されたくて、もがき苦しんでいた頃、本屋さんで目に入ったこの言葉。
ゲッターズ飯田さんのカレンダー


そうだ。私は自分の運気を上げていくんだ!
私の運気が上がれば子供達の運気も上がるはず。私の周囲の人の運気も上がるかも。
私は「気にしないで行こう」と決めました。

これが、これから先私の人生いい事しか起こらないはずと断言できる所以です。
それ以降、穏やかな日々が続きます。

ある年のアカデミー授賞式。
思わず「あッ!!」と叫んでいました。
全世界に生配信されたウィル・スミス。
A君は見ていただろうか・・・

長いシリーズ、最後まで読んでいただきありがとうございました。


Round 3_3


いよいよ最終章です。少し長いですがお付き合いください。

前回からの続きです。
 
やっと起訴できるタイミングで、なんとA君のご両親が離婚調停中との事…
 
「え………その…離婚調停中って…
傷害事件については代理人立てて裁判するってわかってたじゃないですか!」
 
「ええ。」
 
「つまり、私たちの案件そっちのけで自分たちの案件を優先したという事ですか?!」
 
「こればかりはなんとも。ただ、被告が未成年である以上、その保護者に請求するにあたって、A君の親権者が決まらないと裁判は始められませんので…」
 
そんな………
 
なんて事………
 
これまでの月日は…
そしてこの苦しみはいつまで続くんだ…
 
仕事をしながら3人の子育てをし、離婚裁判をやっとの思いで終わらせて、住宅ローン減税を受けられない悔しさも振り切って笑、ただただ、普通に、平和に、穏やかに過ごしたかっただけなのに。。。
 
私が何をしたって言うのよーーーー!!!
と叫びたい気持ちでいっぱいでした。
 
A君の父親と連絡が取れなくなったから裁判に移行せざるを得なくなったのに、足掛け2年は過ぎて何故に私達の事を解決せずに…そうなるんだよ。。。
 
その2年の間に長男は高校でも野球を続け、次男も中学で野球部に入部し、娘も2つのスポーツクラブを掛け持ちしていて、私は身体が何個あっても足らない状態で、、、
ついでに離婚後に迎えた2頭目のわんこが家族に加わり、私の毎日は目まぐるしく過ぎていて、裁判なんかやってる暇ないのよ!!!
 
と、言っても仕方なく…
離婚調停が終わるのを待つしかない‥。
 
ただ、、、このタイミングでそういう状況になった事に、傷害事件の事が影響しているのか否かは、夫婦間の事なのでなんとも言えません。でも、、直接的な原因でないにしても影響ゼロのはずもなく…
 
離婚調停、アパート暮らし、家裁調査官の面談を経て離婚裁判でのシングル生活という稀有な経験している我が子達と同じ思いをA君にも強いてしまう事になるのかと思うと、心苦しさを覚えなくもなく…
 
いやいや、そもそも、、とまた原点回帰させながら…モチベーションを維持する。
 
そんなこんなでようやくA君の親権者が決まったという知らせをもらったのはさらに半年過ぎた頃でした。
 
裁判って勝訴か敗訴しか無いって思っていたのですが、離婚裁判同様、「和解」がベースなんですね。和解する前提で慰謝料も設定されているイメージ。
 
和解するつもりで裁判なんてしませんから。
お金払って和解だなんて。。。
 
何度かめの裁判が終わり、次で結審するだろうと思われた時に、異例の招集連絡がきました。
 
裁判官が私に会いたい、、と。
 
何がどうなってそんな話になったのかは分かりませんが、とにかく私の話を聞く機会が必要ではないか、とのご判断だったと記憶しています。
 
弁護士先生にも「こんな事は稀です」と言われました。
 
裁判はほぼ代理人同士で実施されるので、私達レベルの裁判で原告被告が裁判所へ赴く事はほぼありません。
 
向かった先は地方裁判所
家庭裁判所には何度も足を踏み入れましたが、簡易裁判所飛び越えての地裁です。
そういう訴額だったという訳ですが、その日、初めての地裁という事で、地裁の入り口で弁護士先生が待っていてくださいました。入り口に向かうに連れて物々しい雰囲気。
 
「流石に地裁は雰囲気違いますね」
周りをキョロキョロしながら呟くと、
 
「今日はマル暴の要人の審判らしくて…」
 
なるほど…そういう事も行われる場所なわけね。それで警備がいつもより強化されているという…
 
なんだかすごいところに来てしまった…
 
裁判官が直接話を聞きたいと言われるのはごく稀だという事で、配慮いただけた事に感謝しつつ、本来和解したくない私の気持ちがある中で和解しか選択肢がない悔しさを一通り聞いてもらおうと、言いたい事を事前に頭の中に詰め込んで、妙なアドレナリンが出ていました。
 
弁護士先生に続いて会議室?に入る。
 
裁判官って、テレビで見る裁判官を思い描いていたのですが、私と同年代と思われるその方は、長身で、スポーツしてそうなはつらつとした方でした。
 
結局、地裁管轄の訴額で請求していたものの、
「シングルなので高額は払えない」という理由で、かなり減額され、そして和解となる予定。
 
「言いたい事がたくさんおありでしょう?」と促され、ここでも私は「冷静に」と自分に言い聞かせながら、静かに訴えました。
こういう時は絶対泣かないと心に決めてます。意地でも泣かない。
 
「シングルなので払えないと言うのはわかりました。でも、この話は今起こった事ではありません。先に…シングルになる前に…解決に向けて真摯に対応していただきたかったです。
シングルという事が理由として罷り通るのなら、私は同じシングルですが、治療費窓口100%負担のまま今後もずっと払い続けなければいけません。こちらのシングルに対する配慮はないのでしょうか?そもそもシングルか否かなど、関係ないと思うのですが…」
 
「そうですね。お気持ちはよくわかります。」
 
「お金を払って欲しい訳ではないのです。暴力は絶対ダメなんだと、A君が他人に一生消えない傷をおわせた責任の重さを感じで欲しい…心からの謝罪が欲しいのです。A君が次同じことを繰り返さない為に」
 
ちゃんと静かに耳を傾けてくださっていた裁判官の方は、
 
「今回のケースはただ父親が逃げたに他ならない。逃げたんですよ。」
 
半ば悔しさを吐き出す様にらしからぬ本音をポツリ。
 
同じ目線でいてくれていると感じました。
だけど、こんなにしんどい思いをして結果シングルだから払えませんって。そんなのありなん?
 
お金のないところからは取れない。
これも元夫の不倫の時に経験済みです。
ええ、わかってます。
でもそれは、、、あまりに理不尽ではないでしょうか。。。
 
裁判官に話を聞いてもらったところで結果は何も変わらないのですが、ここまで私はやったんだ。策をし尽くした…という納得感はありました。
 
もし今回私が和解に同意しなかったらどうなるのか?
弁護士先生に聞いてみると、本人尋問になるでしょう、と。
本人尋問という事は…原告被告である子供達を地裁に招集し、原告である長男に当時の様子を尋問し、被告であるA君にも反対尋問をする。
 
当の本人が、恨みつらみを言っていないのに、何のために必要なのか…
 
私は、本人達の尋問は望んでませんとだけ伝えた。
つまり、和解で合意します、と。
 
結審の知らせを聞いたのは、次男が中学3年の合唱発表会で体育館にいる時でした。
反抗期真っ只中の子もいるだろうに、皆真面目にちゃんと合唱している。
子供達の歌声に感動しているところへ着信。
 
そろそろ連絡が来るころかな、と携帯を握りしめていたのでそのまま体育館の外へ出て、誰も居ない校庭へ。
 
「もしもし?」
 
「今終わりました。」
 
「ありがとうございました。」
 
弁護士先生は状況を説明してくださって、最後に再度確認されます。
 
「どうしますか?"今後何かの衝撃が歯に加わった際に治療が必要となったらその時は原因が今回の件だという事で請求しますよ"という条項を盛り込む事もできますが…」
 
「……その意味するものは何ですか?」
 
「相手がそれにずっと怯えながら生活するという効果です。」
 
「……そんな事は望んでませんので入れなくていいです。」
 
電話を切って裁判にかかった年月を振り返りながら野球部のグランドを見つめていました。
涙が後から後から出てきて…
終わった安堵感や、長男の悔しさ、私自身の悔しさ、そしてそれを見守ってくれた両親への思い、A君の家庭を壊したのは自分ではないのかという自責の念、いろんな事が苦しかった。。。
 
裁判が終わってもその苦しさは消える事が無く、、、
 
A君がどんな日々を過ごしているのか、高校生活を満喫している様子をSNSで見つけるとホッとする反面イラっともする。
大学も落ちたらいいのにと思ってしまったり、受かってねと願ったり。
自分の未熟さに落ち込む事もありました。
 
自分の子が傷つけられたからといって、他人の子を傷つけて言い訳はなく、A君とA君の兄妹をシングルの家庭にさせてしまって、私が逆に傷つけてしまったのではないか、と。
 
いつまでこのある種の十字架のようなものを背負って生きていかねばならないのか。
 
法テラスの支払いが完済した時に、物理的な裁判の終わりを実感したものの、私の中で終わりが来ず。
 
この後の私の中の変化を次回書きたいと思います。
 

Round 3_2


我が子が部活中にチームメイトから怪我をさせられた場合、どのような対処法があるのか、、、
10数年前にはなかったAIさんに聞いてみました。

以下回答です。
1. 🏥 すぐに医療機関を受診:怪我の程度を確認し、診断書をもらう。
2. 📝 事実確認と記録:子供や目撃者から状況を聞き、日時・場所・加害者・怪我の内容などを記録。
3. 🏫 学校へ報告:担任や部活顧問、学校管理職に正式に報告し、対応を求める。
4. 📷 証拠の保存:怪我の写真、診断書、やり取りの記録などを保管。
5. 👨‍👩‍⚖️ 必要に応じて第三者へ相談:教育委員会、弁護士、警察などに相談する。

AIさん、さすがですよね。
こうして見てみると、私が取ってきた行動はあながち間違っていなかったのかな、と少しホッとしました。
とはいえ、今更過去に戻れないので、間違っていたとしても軌道修正は出来かねますが…

という事で、とうとう弁護士さんの手を借りなければいけなくなってしまい、また弁護士事務所へ通う日々が始まります。

まずは、またまた法テラスの審査を受ける…
前回の返済が始まったところなのに、新たに借金を重ねなければならなくなり…今回もちゃんと?!審査が通り、調査スタートです。

準備書面の資料を作成するにあたって、傷害を受けた日の記憶から自分の日記やメモを振り返ります。

「第三者傷害」という単語は最初に出てきていましたが、弁護士先生のお力を借りると、また新たなキーワードが出てきました。

「後遺症認定」

以下AIより

後遺症認定(正式には「後遺障害等級認定」)とは、交通事故などで負った傷が治療後も完治せず、身体や精神に障害が残った場合に、その障害の程度を公的に評価する制度です。以下にポイントをまとめます:

• 後遺障害とは、治療しても完治せずに残った障害で、医学的に証明され、かつ事故との因果関係が認められたもの 。
• 単なる「後遺症」とは異なり、認定を受けることで損害賠償(慰謝料・逸失利益など)を請求できるようになります 。

📝 認定の流れ
1. 症状固定:医師が「これ以上改善しない」と判断した時点。
2. 診断書の取得:後遺障害診断書を医師に作成してもらう。
3. 申請方法の選択:• 事前認定:加害者側の保険会社が申請。
• 被害者請求:自分で申請(弁護士に依頼することも可能)。
4. 審査機関による判定:損害保険料率算出機構が等級を認定。

📊 等級の種類
• 1級〜14級まであり、数字が小さいほど重度。
• 例:1級=両眼失明や植物状態、14級=軽度の神経症状(むちうちなど) 。

💰 認定されると請求できるもの
• 後遺障害慰謝料:精神的苦痛への補償。
逸失利益:障害によって将来得られなくなった収入の補償 

全く知らなかった世界です。
さすが弁護士先生、素人では太刀打ちできない分野にて、鑑定を元に正しく請求…という事は、こういう事なのだな、と。
そして、ここから弁護士先生との二人三脚で長い道のりを歩くことになります。

慰謝料の算定においては後遺症認定の有無が金額を大きく左右する事がわかりました。
順を追っていくと、後遺症認定をするためには症状固定の診断書が必要。
はて?症状固定はいつ?

いきなり高いハードルが目の前に何個も出現します。
かかりつけ医の田中歯科の田中先生(仮名)に協力を仰ぎ、裁判を視野に入れているということで、まずは診断書を・・・
ですが、やはり、まだ成長過程にて、症状固定とは言えない・・・

受傷時、歯茎から零れ落ちそうな二本の歯を歯茎へグイっと戻し、神経は喪失しているものの、なんとか歯茎に納まってくれれば・・・との思いで絶対安静を言い渡され、当時田中先生には処置としてベストを尽くしていただきました。
しかしながら、症状固定はまだ何とも言えない・・となると、診断書が書けるのはいつ??
ひとまず経過観察で通院を続けます。

そして、後遺症認定について・・・
これは加害者側の保険会社が申請…とあります。私の場合、学校内での傷害という事で、スポーツ振興センターという機関がそれにあたります。
公立の小中学校で加入するあれです。
学校内で平穏無事に過ごせた方はご存知ないかもしれませんが、学校で加入している保険になります。

歯科における後遺症認定においては、最軽度の14級2号の認定基準が該当すると思われました。

• 「3歯以上に対し歯科補綴(しかほてつ)を加えたもの」
事故などで歯が欠けたり抜けたりして、3本以上の歯に対して補綴治療(クラウン、ブリッジ、インプラントなど)を行った場合に認定されます。

ところが、スポーツ振興センターの見解は、「認定できない」というものでした。

2本の歯の神経喪失で、仮に差し歯にするとしても両サイドの歯にブリッジをかける事になり、この場合4本に対して処置が行われるので、十分該当するのでは?と思っていただけに、なぜ?

聞けば、2本の歯の神経喪失しているけれど、「抜け落ちてないですよね?」と。
仮に抜け落ちていたなら…認定された…らしい。

えっ?待って待って、、、
後遺症の意味よ。

納得が行かない私は、スポーツ振興センターの事務所に直談判に行きます。もちろん弁護士先生も一緒に。
学校内の怪我の補償で納得が行かずに保護者が乗り込んでくる事は、まずない、そうです。

私は、未だ不自由な生活を送っている事、神経は繋がる事はない、つまり完治しない事等訴えましたが、結論「抜け落ちてませんよね?」は覆らず。
あの時田中先生は、最善の治療として、歯茎に戻してくださったんです!

14等級の三本の歯が欠けることより2本の歯の神経喪失の方が後遺症として重度じゃないの?

「この等級を決めているのはどこの機関なんですかっ!」
弁護士先生につっかかる私。
「法律で決まっています」
「じゃぁその法律を私達で再考してもらうように働きかけましょうよ!前例が無いなら私たちが作って変えてもらいましょうよ!どこに赴けば良いんですかっ!」

「法律なので国会で…」

「あ、……… 
………ですよね…」撃沈
途方もなく長い年月がかかるではないか。。。

当時調べてみると、どこかの市議会でこの問題を取り上げていたところがありました。でもその時も声を上げたのみ。
声を上げ続けなければ動かないんですよね。
そして、その声も最初の勢いを持続させることが困難で、泣き寝入りするパターンが殆ど。
当事者意識をどれくらい持てるのか。
どれくらい想像できるのか、です。

長男の受けた傷は、前歯3本欠けた傷より浅いのか!と思うと、腹が立ちましたが、正直、後遺症認定に、そこまで固執している訳ではありませんでした。

以前行政書士の方に話した通り、お金じゃないのです。

準備書面の打ち合わせは幾度となく繰り返され、その間気持ちが晴れる事はなく、何度も何度ももうやめたい、、もうしんどい…もう取り下げたい…と打ちひしがれることが多々ありました。

でもその都度、あの時の長男の涙と、この子の保護者は私しかいないのだから、私が「ちゃんとしてあげないと…」という気負いが何かと沈みがちな闘争心を奮い立たせていました。

その間、長男もA君も高校生となり、幸い別の高校に通っていたので、顔を合わせることもなくなり…

ある日、元夫と下2人の子供達と面会交流の日、(引き渡しで顔を合わさずにはいられないので…、)長男の近況を聞かれた私は思わず現状を吐露してしまいました。
すると、元夫は激昂し、
「なんやそれ!何でそんな事に…俺がそいつの家に怒鳴り込んで行ってやろうか!」

元夫なりの長男に対する愛情表現ですが、長男が1番嫌うパターン…
「余計ややこしくなるからやめてちょうだい。」
「マジで なんかあれば俺も出ていくから!」
はいはい。。。やっぱり離婚して正解だった…

さて、gooブログアップもラスト1日となったので、だいぶ端折っていきたいと思います。

賠償額はほぼ弁護士先生にお任せしていて、精神的苦痛に対する請求も、それが正しいのかはよくわかりませんでした。
起訴の準備が出来たのは、事件から一年半以上経過した頃だったと思います。その時になってやっと長男にきちんと裁判について説明する機会を持つ事ができました。

「あなたが受けた傷に対して、償ってもらうべき金額をA君に請求することになるんだけど…」

「うん。」

「この裁判は、原告があなたね。そして、被告はA君。なんだかドキッとする言い方だけど、加害者がいて被害者がいるという事で、そこは致し方ないね。。。そして、あなたは未成年なので、保護者であるお母さんがあなたの代理人として起訴する事になるのね」

「うん」

「原告はあなた自身だから、訴えを取り下げる事もできるのよ?」

「わかった」と短く言うと、あまり興味も無さそうで、深く追求することもなく、サラッと流されてしまいました。
まぁ、本人はとっくに水に流してましたからね。。。

やっとここまで来た‥
あとは裁判官がどう判断するか、、、
そんな時、携帯に一本の電話が…
会社のロッカーで帰り支度をしている時でした。
表示は弁護士先生。もう訴状が届いたのかな?と思いながら、電話に出ると…

「やっとここまで来たところですが、一旦保留となりました。」

「えっ!どう言う事ですか?」

「A君のご両親、離婚調停中らしいです」

「…………………」

つづく…

Round 3_1


離婚の時に、子供3人を連れて家を飛び出し、アパート暮らしをしました。当時、実家に身を寄せる事もできましたが、転校させたくなかった理由は、本気で全国出場を狙っている中学野球部が長男にとって唯一救いの場となっていたからです。

長男が受けた元夫からの理不尽な暴言暴力。
長男から離婚して欲しいという訴えがあって離婚裁判を経て、やっと元の家に戻れた矢先、部活中にチームメイトから殴られて前歯2本の神経喪失。前歯を固定する為に運動制限を受けた結果、長男は中学最後の試合に出られず夏を終える事になりました。

本人の悔しさはいかばかりかですが、母親の私は、ここまでの経緯、これまでの苦労を思うと、やりきれなさは半端なく、加害者のA君への怒りと憎しみが抑えきれないでいました。どうせなら、中体連が終わってからにして欲しかった…
それもダメなんですけど…

長男を傷つけられたという悔しさもありますが、
何のためにここまで耐えてきたと思ってるのよ!
私達家族がどんな思いで過ごしてきたと思ってるのよ!
…当然A君には知る由もないのですが、これからという矢先の出来事だっただけに、毎日悔しさに苛まれていました。

誰かを憎むという感情。
ここまでの感情はこれまでの自分の経験の中で類を見ないもので、自分の中にまだ知らない自分がいたことに驚きと同時にショックでもありました。

私ってこういう人間だったんだ。。。

A君のお父さんと連絡がつかなくなって、全く話が進まない中、私は次の手段としてA君の父親が慰謝料算出の参考にしたという行政書士にコンタクトを取る事にしました。

算定資料に書いてあった事務所の連絡先に電話し、この算定の根拠を伺いたいというと、
自分も連絡が取れなくて困っている、正式に依頼されていた訳ではない、詳しく話を聞きたい、という事で、会社帰りに先方指定の喫茶店で待ち合わせをしました。

また女性だと思って軽く見られては困る…

比較的カチっとした服装で、近沢のレースのハンカチ、Parkerのボールペンを忍ばせて、品よく…怯まないように自分に言い聞かせ喫茶店のドアを開ける。

比較的狭い客席はほぼ満席の状態で、店内を見渡していると、こちらに視線を送る男性に気がつき、軽く会釈しながら席に近づくと、男性は立ち上がり、行政書士の◯◯です」 と名乗ってくれ、私も「◯◯です」言いながら着席。

面識の無い人と待ち合わせをするのはなかなか勇気がいります。

コーヒーをオーダーし、早速本題へ。

「僕は正式に依頼されている訳では無いのですが、なんせ連絡が取れないもんで。。。今どのような状況なんでしょうか?」

私はこれまでの経緯をざっと簡単に説明をすると、行政書士は、

「結局あれでしょ?お金が欲しいって事でしょ?いくらだったら納得いくんですか?」

はい、きましたー
絶対言われると思った。
なんか私取り立て屋みたいに思われてます?

「いくらだったら納得いくか?
言っていいですか?いくら請求してもいいんだったら例えば将来インプラントが必要となった時にインプラントでもピンキリのピンでオーダーしますし、更に技術の進歩でもっと良い治療法が見つかれば最新の治療ができる金額を算定します。」

「最初からそう言えば良かったじゃないですか」

「そんな金額提示して相手が納得しますか?
私は、ちゃんとした鑑定の元に、正しく請求されるべき金額を知りたかっただけです。
そこへ交通事故を参考に算定するのは違うでしょう? これは故意に殴って怪我をさせた第三者傷害、窓口100%自己負担の案件なんです。」

行政書士の方は私が何を求めているのかが徐々にわかってきたのか、最初の斜に構えた態度からだんだんと印象も和らいできた。

「そうですね。ええ、わかります。普段は私も貴方の方(請求する側)の算定をする立場なので」

「でしたら、A君のお父さんが◯◯という発言に固執してチームの各家庭を聞いて回ったという事に対してどう思われますか?」

「なんて事してくれてんや…ですね。」

「お金じゃないんです。
結局本当の謝罪をいただけていないんです。
うちの子はなぜ殴られたのか。そこに理由があってはダメなんです。私はそこを認めさせたい。でもそれを正当化しようとされています。私の主張は間違っていないと思っています。なので、相手が非を認めて、誠意ある謝罪をしてくれるか、なのです。その指標として慰謝料があるという認識です。」

「僕もそこはとてもよく理解できます。
なんせ正式に依頼を受けてませんし、とにかく僕からも連絡を取って依頼を受ける受けないにしろ、貴方へ連絡するように伝えます。」

「お願いします。」

話の途中で「同情します。貴方側であれば僕もなんぼでもたたきますし。」と言ってくれた行政書士の方ですが、その後連絡いただく事はなく、また、当然A君のお父さんからも連絡はなく。。。

そうこうしているうちに季節は秋を迎えていて、ある日コンビニで野球部のお母さんとバッタリ。
声をかけてくれたのは、A君のお父さんが生徒の家を聞いて回っていると教えてくれたお母さん。
近況を報告し合い、最後に

「あ!そう言えば今日行くでしょ?」

「ん?今日?」

「うん…慰労会…あっ…」

バツの悪そうな表情を浮かべたお母さん。
察した私は、
「ううん。大丈夫。楽しんできてね」と言って別れました。

私の知らないところで野球部の保護者会の集まりが開催されている。

つまはじきにされたようです。
保護者会代表の人の顔が浮かびました。
やりそうな事だな。。。

フンだ!😤

私は何ら恥じる事はしてない!
だから、こそこそなんかしない!
私は私を信じてくれる人が周りにいてくれたらそれで良い。

その集まりにA君の保護者が参加したかどうか、声をかけたのかどうかはわかりません。
私には声がかからなかったという事は、そういう事。

私はいいよ。
痛くも痒くもないよ。
強がりかもしれないけど、顔を合わす事もないし。
ただ、長男がもし同じような扱いを受けることがあったら許さない。

長男は引退後も野球部メンバーと毎朝登校していたので、そういう事は無かったのだと信じています。

そして中学3年の受験シーズンへ突入。

頼むからA君と同じ高校になりませんように。。。

その頃相変わらずA君の父親と連絡が取れないまま、学校は金銭的な事はノータッチなので、すっかり過去の話になっていました。

この先どうしたら良いものか…
とうとうここの門を叩く事に…

離婚裁判でお世話になった弁護士先生。
その後の事務処理を最後にコンタクト取る事もなくなっていましたが、メールで連絡。

「先生ご無沙汰しています。その節は大変お世話になりました。
今日は息子の傷害事件についてご相談です。」

私は時系列に事の経緯を記載し、私が取ってきた対応について間違いはなかったか、今後どのような対処法があるのかの指示を仰いだ。

「ご無沙汰しています。大変でしたね。というか、◯◯さん、弁護士なれますよ…
やれる事はちゃんとやってこられたようですので、ここまできたらもう裁判しかないと思います」

ガーーーーーン

私、裁判終わったばかりですよ?
お金ないです。。。
というか、あの精神的苦痛しかない裁判からやっと解放されたのに。。。

何となくそうかな、と思っていましたが、できるなら避けて通りたい道でした。

この裁判がまた私の経験値を上げていく事になります。

つづく…

見出し画像は素振り用のバット。
今は私の用心棒

Round 2_3


自分の子供がトラブルを起こさないように、人に迷惑をかけないようにとあれこれ口酸っぱく注意をしていても、逆にトラブルに巻き込まれるケースもある、という事。
子育ては難しいですね。

前回からの続きです。
A君の父親がチームメイトの各家を回って生徒を呼び出し、長男から◯◯って言われた事はないか?と聞き回っている…

そう教えてくれたのはチームメイトのお母さん。この事実を私に知らせてくれて感謝です。

長男は殴られて痛い思いをし、二本の歯の神経を失い、歯の固定の為に流動食となり、運動も制限を受けた生活になっても、ストレスで私や家族にあたったり、A君に対する恨みつらみを吐き出したりという事が、一度たりともありませんでした。

ほんとに、、、少しでも当たってくれたら私ももっと強く出られたのですが、なんせ本人がもう過去のこととして水に流している…
長男が望むのは、ただ一つ。
中体連を前に野球部がいつも通りに集中して練習できて、そこに自分も参加できるようになる事。

それなのに、まだ掻き乱そうとしている…
私はA君の父親宛にメールで連絡をしました。
「野球部の各家庭を訪問されているという話を耳にしました。
今更何を確認されたいのでしょうか?
A君自身が◯◯と発言して学校で注意を受けている事実についてはご存知なのでしょうか。
何度も申し上げている通り、殴っても良い理由などありません。殴って怪我をしたという事実も消えません。なんなら、完治もしません。
息子はA君の事を一度も悪く言いませんでした。また一緒に部活をしたいとも言っております。それゆえに、私は被害届も提出しておりません。しかしながら、今回のA父さんの行為は、長男の気持ちを踏み躙るものになります。
今一度、誠意ある行動で示していただきますよう、よろしくお願いします。

この頃からA君側との連絡が途絶えるようになります。
電話をしても出られない。
なかなか登場しないA君のお母さんにかけても
「この件は主人に任せてるので」と言って取り合ってもらえず。電話も出てくれません。

業を煮やしてA君のお母さんへメッセージを送りました。
「今回は殴られて怪我をした事について話し合っています。ご主人と連絡がつかず困っておりますので、連絡いただくようお伝えください。

追伸、原因となった◯◯という言葉について、うちは言ってないと言ってますし、A君は言われたと言っています、これはこれで事実としてそれぞれ信じてあげていいのではと思っています。これから中体連も始まりますし、また一緒に応援できたらと思います。」

本当は顔を合わせるのも嫌です。
言った言わないの真相はわかりません。
何度も言いますが、言った言わないではなく、殴られて怪我をしたという事実についての補償について、なのです。

A君の父親からやっと連絡が来て、提示された金額の根拠がわかりました。

行政書士の先生に聞いたら、交通事故だったらこのラインだろうって事で…資料はメールに添付しますので確認ください」

交通事故???

「交通事故は不注意からくるものであって、故意ではないですよね?」

「詳しい事はわかりません」

そう言って電話を切られると、それからまた連絡が取れなくなりました。
時間だけが過ぎていく…

中体連の予選が刻々と近づく中で、長男は早く練習に復帰したいという焦りがあり、顧問の先生に本格的に練習に参加させて欲しいとお願いしたのは6月中旬を過ぎていたと思います。

私も久々にグランドに顔を出す。
なかなか勇気がいります。
一瞬で空気が変わるのを感じました。
うっ…辛いな…
でも長男のために、平常心平常心。
皆、傷害事件の事には敢えて触れません。
当たり障りのない表面だけの会話。

あんな事さえなかったら、今頃保護者も一丸となって皆で勝った喜び負けた悔しさを分かち合えていたのに、、、
このぎこちなさがなんとも悔しい。。。

私は気が重い中でも、長男が試合に出られないとわかっていても、試合会場には足を運んでいました。

努力してずっとレギュラーの座を守っていた長男。後輩の子がセカンド守備で活躍する横であれこれとサポートしています。さぞ悔しいだろうと思うと、また怒りがフツフツと…

試合会場で何度かみかけたA君のお母さんは、あれ以来一度も見かける事はありませんでした。

中体連も地区予選が終盤を迎えたある日、試合が終わって帰ってきた長男の部屋を覗きにいくと、グローブのメンテナンスをしていました。
私の存在に気づいて振り返った長男の目には涙がいっぱい溜まっていて、、、

「どうしてお母さんは僕がもっと早く練習に参加できるようにしてくれなかったんだ!お母さんがもっと早く学校に掛け合ってくれたら、もっと前から練習に参加出来ていたら…」

あの日以来、初めて見せた長男の涙と心の叫び。

「ごめんね、ごめんね、、、
そうだよね。試合出たかったよね。
あなたの歯の事を考えると田中先生(歯科医)の指示も守らなきゃいけなかったしね。
いいよ、いいよ、出しなさい、お母さんに悔しさぶつけなさい」

そう言って抱きしめると、14歳の思春期の少年はサッと腕から離れてまた黙々とグローブを磨いています。

その背中にそっと声をかけました。

「でも、お母さんは、一度もA君の事を悪く言わなかったあなたの事をとても誇りに思ってるよ。すごいよ。ありがとう。」

A君のお父さんと連絡が取れなくなって、正直もうお金の事なんてどうでもいいかなと、面倒くさい方が勝りつつあったのですが、この日の長男の涙を見て、ちゃんとしてあげる事が私の、保護者としての責任だと改めて自覚し、最後まで闘う事を決めました。

その後、地区大会の最終予選で、この試合負けたら地区大会敗退で引退となるという場面で、スコアは残念ながら劣勢。顧問の先生が最後のバッターに代打として長男を指名してくれました。

最後の打席として、先生の配慮でしたが、なんとそこで長男がヒットを打ち、続く連打で流れが変わり劇的逆転勝利!
長男が泣きながらホームベースに帰ってくる姿を見て私も号泣。

顧問の先生に涙を流しながらお礼を言うと、
「お母さん!明日も試合ですから!喜ぶのはまだ早いですよ!これからですから!」と先生も興奮気味。

次の地区大会で残念ながら引退となった野球部。
でも顔を合わす事がなくなった分、私は「ちゃんとしてあげる事」に何の迷いも無くなっていました。

つづく